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【学生】学生チャット専用裏掲示板Part10【学生】 [転載禁止]©2ch.net

1 :優しい名無しさん:2015/06/18(木) 12:08:39.58 ID:xv8hQXcP
表で話すとアクキンになる話はここでどうぞ。

お祭り、オフ会実況歓迎

爆笑ネタ歓迎

何でもかんでも語っちゃってくだいドウゾ!

ウォッチの的を語っちゃってオーケーオーケー!

【重要】AA荒らしは禁止【重要】

【学生】学生チャット専用裏掲示板Part8【学生】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mental/1307748538/

【学生】学生チャット専用裏掲示板Part7【学生】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/mental/1302171747/


【学生】学生チャット専用裏掲示板Part6【学生】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/mental/1275716665/

【学生】学生チャット専用裏掲示板Part5【学生】
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/mental/1267142086/

【学生】学生チャット専用裏掲示板Part4【学生】
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/mental/1263857801/

111 :優しい名無しさん:2016/03/22(火) 21:56:12.89 ID:qNd1LYce
・奇妙な事実

しかし、記録を調べるうちに、奇怪な事実が浮かびあがった。




数十回に渡って他の船にであっていながら、救助に応答する船は一隻としてなかったことだ。




そして、良栄丸は太平洋横断の途中、たった一つの島さえも発見できなかったのである。




しかし、アメリカの貨物船「ウエスト・アイソン」号のリチャード・ヒーリィ船長は、次のように述べている。




「1926年12月23日、シアトルから約1000キロの太平洋上で波間に漂う木造船を発見したが、救助信号を送っても返事が無いので近づきました。




しかし、良栄丸の船窓や甲板に立ってこっちを見ていた10人ほどの船員は、誰一人として応えず、馬鹿らしくなって引き上げたのです」




だが良栄丸の記録に、このことは書かれていない。




一体、彼らにはなにが起こっていたというのだろうか

112 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 16:56:03.05 ID:f9ul/Mwq
うちの母方の婆ちゃん家がある村での話。




申し訳ないが俺自身にも真相?的なものはわからないから、すっきりしないし、オチみたいなもんはない。




本題に入るけど、婆ちゃん家の村には山があるんだけど、その山の中に凄いキレイな緑色の池がある。




限りなく青に近い緑色ってゆうか、透明気味なパステルカラーっつうか、とにかくめちゃくちゃキレイなんだけど、そこには近づくなって村の子どもは言われてた。




なんでか聞いても、答えはお決まりの「子どもは知らなくていいこと。だけど決して近づくな」だった。




でも子どもだからやっぱり気になるし、婆ちゃんや村の大人から池の特徴は聞いてたから、そんなキレイな池なら見てみたかった

113 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 16:58:06.22 ID:f9ul/Mwq
村の子もそれは同じだったみたいで、村に行って遊ぶたびに行ってみようって話にはなってた。ただやっぱり大人たちがあれだけきつく言うし、子どもの中だけの噂話だけど




「あの池は行ったら二度と帰れない」




とか




「底無しだから落ちたら確実に死ぬって聞いた」




とか言われてたから、実行には移せてなかった。




でも中学生になって帰省したとき、小さい頃から遊んでた村の子(以下、太郎、二郎、花子。太郎と花子は双子の姉弟。二郎はその従兄弟)たちが、




「二度と帰ってこれないならなんでみんな池の特徴わかんの?」




「底無し池なんて、こんな時代なんだから本当にそうなら埋め立てられてる」




と、なんか現実的に思える意見を言ってて、俺もそれに賛同した。

114 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 16:58:33.54 ID:f9ul/Mwq
そして最終的には




「本当にそんな池あんの?作り話かもよ?」




ってなった。そんでお決まりの「確かめにいこうよ」になってた。




結果、俺ら三人は朝早くから待ち合わせして、山に向かった。山自体は低い山だし、迷っても夜までには出られるだろうとタカをくくってた。




特に俺と太郎と花子は中学生になりたてだけど、二郎は二年生だし、柔道やってるから最悪クマとか野犬が出てもともえ投げして倒してやんよwwとか言ってて、安心しきってた。無理に決まってんのにな。




そんな話しながら、結局三時間近く歩き回って疲れてきたころ、なんかやけに木が密集してる変な場所を見つけた。




うまく説明できないけど、そこだけ本当に木の量がやたら多くて、無理矢理木を埋めたみたいなかんじで、獣道すらない。

115 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 16:59:03.00 ID:f9ul/Mwq
「絶対ここだよ、見るからに怪しいし」

先頭きったのは花子で、もともとお転婆だったけど男三人が微妙にためらってんのに、木の隙間をずかずか進んでいく。仕方なく俺らも花子について進んだ。




そしたら、案の定そこに、池があった。センターオブジアース?だっけ、あの映画の、世界を発見したシーンみたいな感動があった。




実際、池は想像以上に透き通ってて、めちゃくちゃキレイだった。でも、木のせいでなのか薄暗いし、池の横にある汚い小屋?が景観を台無しにしてた。




最初はみんなはしゃいでたし、花子は用意してたらしい空のペットボトルに池の水を汲んだりしてた。けど、やっぱり隣の汚い小屋が気になってきた。

116 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 16:59:36.34 ID:f9ul/Mwq
小屋は小屋というより長屋みたいな、ちょっと小屋にしちゃ横長な建物で、見るからに汚いし怪しい。ヤマンバでも住んでんじゃねえの?って感じ。そしたら二郎が、お得意の




「ヤマンバがいたらともえ投げで〜」




を始めて、小屋に入っていった。俺らも後に続こうとしたが、ここまで空気だった太郎が、




「やや、俺は行かへん。ここにおる」




と言い出した。花子は太郎のヘタレ具合にキレていたが、太郎は頑として譲らなかった。




「行きたかったら花ちゃんと二郎ちゃんとで行ったらええやん。梅ちゃん(俺)は僕と一緒におろ。な?」




と、なぜか俺だけは引き留めた。

117 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:00:10.15 ID:f9ul/Mwq
俺は正直、怖いながらも小屋に興味があったんだが、のび太を地でいくようなひ弱な太郎を置いてくのも、なんかあったら嫌だったので残ることにした。




小屋に入ってった二人を見送りながら池の縁に座り、太郎と話をした。




「なんであそこ入るん嫌なん、怖いんか?」




「あっこは嫌や。怖い」




「ほな、なんで花子と二郎ちゃんは行って良かったんよ。」

118 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:01:10.37 ID:f9ul/Mwq
すると太郎は、




「花ちゃんは僕にいけずばっかりしよるし嫌い。二郎ちゃんは乱暴やのに口だけやから嫌い。やからええねん。死んでもかめへん」




「やって花ちゃんはいつも偉そうにうるさいし、僕をミソカス扱いしよるし、二郎ちゃんはすぐシバく。




ふたりとも嫌いや。死んでもええねん、死んでくれたらええねんよ。やから来たんや、マガガミさんに殺してもらいたかったんや」

119 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:02:01.46 ID:f9ul/Mwq
悪口のなかに聞き慣れない言葉が出てきて、聞き返した。




「マガガミさんて、なんやねん」




「村の子らはみんな知らんよ。花子も二郎も知らん。アホやから知らんねん。僕は知ってたんや、ここには、マガガミさんがおるねん。




キチヅの婆ちゃんがマガガミさんのことを僕には教えてくれたんやで、それは僕が賢いからやで。」




「せやから、マガガミさんてなんや!」




「梅ちゃんは僕に優しいから助けたる。けど、花子と二郎はあかん。アホでイキリでぐずやからな、死んでもええねん。マガガミさんに殺してもらうねん」

120 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:02:34.94 ID:f9ul/Mwq
だんだんと、ただの悪口から呪詛(じゅそ)になってきた。いつの間にかふたりとも呼び捨てになってるし。太郎は口から唾を飛ばしながらずっとしゃべりまくっていたが、そのうち




「ヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョア」




と、変な笑い声を上げだした。




「ヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアひねヒョアヒョアひねヒョアヒョアひねヒョアヒョアヒョアひねヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョア」




気持ち悪かった。三角座りをしたまま、顔だけこちらに向けて笑っている太郎は気が触れたようにしか見えなかった。

121 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:03:12.11 ID:f9ul/Mwq
その時、花子と二郎がいくらなんでも遅すぎることに気がついた。太郎からも離れたかったので、俺は小屋に向かった。




「そこにおれよ!二人みてくるから!」




そう声をかけると太郎は




「もう遅いでェ」




と言って笑った。その顔が気持ち悪くて吐き気がしたが、無視して中に入った。そこは、真っ暗で変な匂いがした。

122 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:03:41.53 ID:f9ul/Mwq
なにかこげたような、腐ったような匂い。さらに吐き気がしたが中を進むと、突き当たりの部屋から




「ヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョア」




と、変な笑い声がした。ためらいながら中にはいると、そこには、床に座り込んでいる花子と二郎がいた。




「ヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョア」




「ヒョアヒョアヒョアヒョアひぬひぬひぬひぬヒョアヒョアヒョアヒョア」




ふたりとも、太郎と同じ笑いかたをしていた。気持ち悪くてしかたなかった。

123 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:04:18.83 ID:f9ul/Mwq
とりあえず誰か呼んでこなきゃ、俺は振り返った。そしたら、目の前に白目が浮かんでいた。失明した人のような、黒目に白い膜がはったような、白目。二つの白目だけが、ぽかんと浮かんでた。




意味のわからん悲鳴を上げて、俺は壁に後ずさった。するとなんだか、壁がネチャネチャしてた。さわってみると、壁一面がネチャネチャしてる。




気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!すぐに逃げ出したくてしかたなかったが、白目は微動だにしないし、動いたら追いかけてきそうで怖い。




白目はじっとこちらを見てた。呪い殺されるんか俺、と思った。目をこれ以上合わせたくなくて、顔を右に反らした。そしたら




「やケ遅いてゆうたやんかァ」

124 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:05:04.36 ID:f9ul/Mwq
窓から顔を半分だけ出した太郎がいた。太郎の両目は、浮かんでる白目と同じになっていた。




「ヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒョアヒィヒィヒィヒィひゃはははははははひゃはははははははひゃはははははははヒョアヒョアヒョアヒョアヒョア」




太郎が笑ってた。花子も二郎も笑い出した。白目は浮かんでるまま。もう耐えられなかった。半狂乱になりながら、俺は走って小屋を出て山を降りた。ずっと後ろから




「ヒョアヒョアヒョアヒョア」




って聞こえてきてた。涙と鼻水をまき散らして逃げた。

125 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:05:37.22 ID:f9ul/Mwq
山を降りたら、まだ昼間だった。とっくに夜になってると思ったのに。山を降りて村に出て、最初に会ったのは太郎と花子のじいちゃんだった。




「梅!なんや、お前、お前は!お前はあぁぁァア!」




いつも優しかった姉弟のじいちゃんは、口から泡みたいな唾を吐きながらすごい勢いで俺に近づいてきた。




「いったんか!いったんか!いったんか!」




キチな形相で俺を揺さぶり問いただすじいちゃんに、俺はすべて伝えた。。




山に入って池と小屋をみたこと、太郎のした話、白目とネチャネチャの話、三人が狂った話、まだ山にいる話。




何度も舌を噛みながらもしゃべって、三人を助けてくれ、白目は何や、俺も呪われたんか、あそこは何なんや、と叫んだ。

126 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:06:33.27 ID:f9ul/Mwq
じいちゃんは




「もうええ、もうええ、梅だけは大丈夫や、梅は助かった、大丈夫や」




と言いながら俺を抱きしめてくれた。




俺だけは、って、それじゃあ太郎たちは?じいちゃんの孫は太郎たちで、俺じゃないのに、なんで心配しない?




色々パニックになったが、なぜか俺は、じいちゃんに俺の体についたネチャネチャがついちゃダメだ、と急に思って、じいちゃんを引き剥がした。




そして、自分の体についたものをみた。それは、すごくマヨネーズに似ていた。ただし色は黒と赤のまだら。ネチャネチャ具合がマヨネーズなかんじ。そして、とても臭かった。鼻をツンとさせる匂い。

127 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:07:37.63 ID:f9ul/Mwq
とりあえずそのあたりで記憶が途切れた。次に気づいたら、俺は婆ちゃん家の広間で寝てて、まわりには大人がたくさんいた。




両親は号泣しながらも俺に話かけず正座してて、他の人たちもそれは同じ。




太郎たちの両親もそこにいたけど、泣きながら俺を見ていたが黙ってた。そこで俺は自分の体が動かないことに気づいた。縛られてたわけじゃないのに、なぜか動かない。




声も出せない、ただ目が開けられるだけの状態。なんだこれ?と、またパニックになってたら、太郎の婆ちゃんがやっと話しかけてきた。




「梅ぼん、婆ちゃんの右の目、見てみい」




太郎の婆ちゃんの右の目は昔事故でなくしたので、義眼がはまってる。それは知ってたし、今さら見て何になるんだろう、と思ったが言われるままに見た。

128 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:08:19.31 ID:f9ul/Mwq
「どしてん、別にいつもとおんなじや、焦点は変やけど、婆ちゃんの目や」




先ほどまで出なかった声が出た。とたんに大人たちはワアッと歓声を上げて、良かった良かった、梅は助かった、と抱き合って泣きだした。




両親は俺を抱きしめて泣いたし、太郎たちの両親まで泣きながら




「良かったなあ梅ちゃん、良かったなあ」




と喜んでた。




でも、それが気持ち悪かった。自分の子どもは気が狂ったかもしれないのに、なんで恨み言も言わずに喜んでんだか、そう思った。




「他の三人は?太郎やらはどしてん」




俺は聞いた。

129 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:08:52.19 ID:f9ul/Mwq
けど大人たちは、




「なにゆうてんねん、朝からずっと家におるがな。梅ちゃん、これに懲りたら二度と『ひとりで』山いったらあかんよ」




と言った。




なんだ、そう言うことになったんか。俺は『ひとりで山に入った』ことになったんか。太郎らは婆ちゃん家の蔵かどっかに閉じ込められたんやなあ。気が触れてたもんな。そう理解したから、何も言わなかった。




それから二、三日して、俺は両親と地元に帰ることになった。あれ以来、太郎たちには会わなかった。村のひとたちが見送ってくれたなかにも、太郎たちはいなかった。




俺が二十代半ばになった今も、婆ちゃんは健在で、季節ごとに俺は村に行くが、村人たちは相変わらず優しいし、太郎たちの両親も変わらない態度だが、太郎たちは相変わらずいない。




太郎たちのことをまわりにたずねると、花子は嫁いで東北、太郎と二郎は二人で同じ会社に入り、揃って海外にいるとのこと。

130 :優しい名無しさん:2016/03/23(水) 17:09:19.60 ID:f9ul/Mwq
学生のときは三人とも東京の学校にいったと言っていた。本当かどうかは、あれから会ってないからしらない。




白目やネチャネチャの正体も、マガガミ様が何かも、太郎たちの行方も、太郎が言っていた「キチヅの婆ちゃん」なんてひとは村にはいないので、誰のことなのかもわからないが、あれから何年も過ぎた今にいたるまで俺には何も害はないし、変化もない。




白目やネチャネチャも、あれ以来見てない。両親や村人に詳しいことを尋ねてみたこともあったが




「夢でも見たんだろう。お前は山にひとりで入って、熱射病になって山から降りてきた」




「池?そんなもの知らないよ、初耳だ」




と言われた。あのとき散々池について噂しあった子どもたちに同じことを尋ねても、




「池なんて知らない」




と平然と言われる。

131 :優しい名無しさん:2016/03/29(火) 22:30:29.93 ID:Q0kmTxik
ふなこ反省中

132 :優しい名無しさん:2016/04/02(土) 00:22:32.90 ID:mwr9bfJN
ひなこに何が

133 :優しい名無しさん:2016/04/05(火) 21:25:11.64 ID:VYERhoUa
「シャブ中・執行猶予中」ガセネタだということがわかったから。
さんざん風呂敷広げて、たたみもしない。

134 :優しい名無しさん:2016/04/10(日) 17:28:09.38 ID:WWMiBifd
ふなこって。誰やねん?

135 :優しい名無しさん:2016/04/10(日) 20:57:17.10 ID:2j11BqkO
★ ひなこ > 電話で。だ。 (2016/03/27 14:19:05)
★ 美麗 > ふなこ でんわおわったの (2016/03/27 14:21:42)
★ 美麗 > ひなこ (2016/03/27 14:22:08)

の、ふなこ

136 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:27:47.04 ID:jr665DBm
子供の頃に体験した不思議な話を投下させてもらいます。幼少の頃の記憶が元になっているので、あやふやなところもあるけど、そこはご勘弁を。

まず話は俺が小学校に上がる前の頃の話(だから多分5歳頃だと思う)俺はその頃、中国地方のH県に住んでいた。

で、オヤジの仕事の都合で引っ越すことになったんだ。引っ越し先はいわゆる「新興住宅タウン」

137 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:28:14.74 ID:jr665DBm
都会で生まれ育った人にはピンとこないだろうけど、要するに山を一つ切り開いて造成して、住宅タウンとして新しく町を作ろう、ってな感じのとこ。

当時、H県にはそういった新しく出来る住宅タウンが非常に多かったらしい(H県だけでなく、地方なら大体そうだろうけど)

その住宅タウンは、山道を車で登っていくと突然周りが開けて、そこに町があるといった風情。なのでその町は山に囲まれるようになってたんだ。

138 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:28:52.45 ID:jr665DBm
新しい家に引っ越してきて、でも基本的にはまだ田舎だから夜はものすごく暗い。オープンしてまだ間もないタウンなので人もそんなに多くはなかった。なので、親から俺はこんなことを言われた。

「暗くなるまで遊んでると『小鳥子象』に連れ去られて食べられるよ」と。まぁ今にして思えば大人が子供に「早く帰ってこい」って意味のおどしなわけだ。

139 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:29:18.91 ID:jr665DBm
でも子供の俺にしてみれば「小鳥」の顔をして、でも胴体が「子象」、そんな化け物がいるのかとすごく怖くて、どんなに外で楽しく遊んでいても夕方には必ず帰るようにしていたんだ(子供心はかわいいねぇww)

で、うちの数軒隣には、もうかなり前からこの土地に住んでるっていう家のM子という俺と同じ歳の女の子がいた。すごくかわいい子で、まぁ俺の初恋の子なわけだがw

140 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:29:45.12 ID:jr665DBm
ともかくその子ともよく遊んでいた。周りには空き地が数多くあり、また建築途中の家もいっぱいあった。

俺たちはそういうところに忍び込んでは「秘密基地だ!」と言いながら、人形が自分たちの子供という設定で夫婦ごっこをしてみたり、またM子の部屋に入って漫画とか読んだりして遊んでいた。

141 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:30:03.43 ID:jr665DBm
そんなこんなで小学校に入って、もちろん男の友達とかともずいぶんとヤンチャな遊びもしたけど、M子とも引き続き遊んだりもしていた。

そうこうしてるうちに、ある日ふと気付いたんだな。

「あれ?M子って同じ歳なのになんで小学校にいないんだろう?と」

142 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:30:44.51 ID:jr665DBm
ただやっぱり子供なのか、そんな大事なことを「まぁいっか」とあまり深くも考えなかった。

ある日、小学校の遠足で、小学校の裏山のG山ということに登ることになった。G山は子供の足で頂上まで1時間30分くらいだったと思う。

頂上には社みたいなところがあって、でも木々が高く昼間でも薄暗くて、ちょっとおっかないところだった。で、列になって山道を登ってると、ふと気付くと横にM子がいたんだ。

143 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:31:05.58 ID:jr665DBm
あ、なんだ。M子もやっぱり同じ小学校だったんだ。何組だろ?」

と思いながら(1学年で7クラスあったので、全員を知ってるわけでない)、M子と手を繋いで一緒に登ることになった。

ただM子はいつもと違ってちょっと暗い顔をしていて、言葉数が少なかったのを鮮明に覚えてる。

144 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:31:40.02 ID:jr665DBm
どうにか頂上について、お弁当タイムということで、M子と一緒に食べようとM子の姿を探したけど、見つからないんだな。

それに女子と一緒にお弁当食べてると、友達にからかわれるような気もして。その日は結局、下山するときもM子の姿は見えなかったんだ。

で、その日以降、なぜかM子の姿を見ることが少なくなった。

145 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:32:24.53 ID:jr665DBm
いや、これははっきり覚えてないんだが、そのG山に遠足で登った日以降も、M子と何回か遊んだ気もするし、それっきりM子の姿を見てない気もする。その辺の記憶はもう定かではない。

小学2年の終わりに俺は、またもやオヤジの都合で今度は東京に引っ越しすることになった。

その頃にはもうM子のことはあまり気にならず、別の女の子が好きだったのでw引っ越しで出発する日も大してM子のことは気にしてなかった。

146 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:32:51.80 ID:jr665DBm
ここまでが子供の頃の話。長くてスマン。で、本題はここからだ。

小学3年の春に東京に引っ越してきた俺はその後、ずっと東京にいて、H県には全く帰ってなかった。(今でもH県には婆ちゃんや親戚は住んでるが、俺自身はあまり交流はない)

147 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:33:26.26 ID:jr665DBm
「そういうえばコトリバコって子取り箱って書くんだよなぁ。島根県っていうから、H県と近いよなぁ」

なんて思ってて、それでピン!と来たんだ。

「あれ?昔、親からおどされた小鳥子象って…俺が勝手にそう思ってただけじゃ…。コトリコゾウ…子取り小僧ってことか???」

その瞬間背筋がゾクッとした。

148 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:33:47.87 ID:jr665DBm
「いや、まさかな。でも、島根とH県じゃ隣だし、当時俺が住んでいたところは、H県のハズレの地方で島根との県境も近い。なんか関係あるのか?」

と思い、翌日親に電話で聞いてみた。

「コトリコゾウって子取り小僧ってことか?それってどういう話なんだ?」

親「あぁそうよ。あんたよく覚えてるねぇ。A地方(=H県で住んでいた地方)に伝わる話らしいよ。でも詳しいことは私も知らんわよ」と。

結局その時は、子取り小僧のことはよく分からないままだった。

149 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:34:17.62 ID:jr665DBm
それから数ヶ月後、たまたま仕事でH県にいった俺は、2日ほど休みを取ってレンタカーで昔住んでいた住宅タウンに行ってみることにした。

カーナビでなんとかたどり着いたその住宅タウンは、昔とほとんど変わらない。。。いや、むしろ地方経済不況の波でゴーストタウンっぽくなっていた。

当時住んでいた家は、もちろん今は他人の家だが、外観自体はそのままで懐かしく、その家の前で車を降り、しばらく周りを散歩してみることにした。

150 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:35:05.89 ID:jr665DBm
で、目に入ったのがM子の家。M子の家も当時と全く同じ外観だった。

M子はもう当然結婚してどっかに嫁いでいるだろうから、実家にはいないだろうけど、俺のことはまだ覚えているだろうか?

そういえばお別れも何も言わずに引っ越してしまって悪いことをしたな、とそんなことを思いながら、M子のお母さんがいれば話を聞けるかもしれないと思い、思い切ってM子の家の呼び鈴を鳴らしてみた。

「はーい」

と出てきたのはM子のお母さん。

151 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:35:24.06 ID:jr665DBm
俺がなんて説明しようかと迷っていると、お母さんが

「あら?もしかして…Sちゃん?(=俺の名前)」

と言ってくれた。

「まぁー懐かしいわねぇ、大きくなって。あがっていきなさいよ。お茶でも飲んでいって」

ということで、家の中に通してもらったんだ。

M母「でもまぁどうしたの?突然に」

俺「いや、仕事でこっちのほうにきたのでつい懐かしくなって…」

と、しばらくは俺の近況報告みたいなのになったんだが、話が一段落したところで切り出した。

152 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:35:49.65 ID:jr665DBm
俺「M子ちゃんは今はどうしてるんですか?」

母「……」

無言なまま5分くらいたっただろうか。下を向いたまま何も話そうとしないM母。俺もちょっと「何かまずいことを聞いたんだろうか…」と後悔しはじめた頃にやっとM母が語り出した。

「Sちゃんは…まだ小さかったから何も分からなかったのよね。で、すぐに東京に行ったから知らないままだったのね…」

俺は訳も分からずポカーンとしてると、M母が全てを教えてくれた。

以下はM母の話だ。方言は標準語に直してるし、話はもっと長いんだが、ある程度要約もしてることを先に断っておく。

また人権問題の微妙な話も含まれるのでその辺りは割愛する。

153 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:36:24.39 ID:jr665DBm
M子がまだ1歳の頃の話よ。その頃はまだこの辺りはこんなに開けてなくてね。山の中の小さな村で…この辺りは今でいう「同和」っていうの?要は部落があったのよ。

部落の話はSちゃんもある程度は知ってるわよね?

で、ある時、この辺りを開発するってことで県のお役人がやってきて、私たちと県のお役人で大ケンカが始まったのよ。

私たちとすればこの土地でこれからもずっとひっそりと暮らしていきたいのに、そんな新興住宅タウンを造るなんてとんでもない!と。

そこで、村の男達が毎晩集まって相談をしていたのね。

154 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:36:45.48 ID:jr665DBm
この地方にはね、コトリコゾウ様っていう言い伝えがあって、生まれて2歳までの女の子を生けにえとしてコトリコゾウ様に差し出すと、ものすごい力で憎い相手を退けることができるって言い伝えがあったの。

私達ももうここ何十年もそんなことはずっとしていなかったんだけど、村の長が
「コトリコゾウ様に生けにえを差し出す」

って言い出してね、そしたら村の男達も
「それしかない!」

ってことになったのね。そのとき村には2歳までの女の子はM子しかおらず、結局白羽の矢がM子に立ったわけ。

155 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:37:23.56 ID:jr665DBm
そりゃ私やお父さんは大反対したわ。でもね、結局、長には逆らえず泣く泣くM子を生けにえとしてコトリコゾウ様に差し出したわ。

裏にG山ってあるでしょ。あの山の頂上に社があるんだけど、Sちゃんも行ったことあるでしょ?

あの社にはコトリコゾウ様が祀られているの。長が泣き叫ぶM子を私達から奪って、G山に連れていったわ…。

でも結局、その後すぐに開発計画は決まって、この辺り一帯は大きく変わったわ。当然部落もそのときに全て壊されてね。

元々住んでいた私らは、この土地に残るもの、県が用意した他の土地に越していく者、いろいろだったわ。

結局、コトリコゾウ様なんてただの言い伝えだったのよ…。Sちゃん達がここに越してきたのは、町がオープンしてすぐの頃だったわよね。

156 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:37:43.91 ID:jr665DBm
ここまで聞いて、俺はもうパニックだった。

「嘘でしょ?だ、だって俺小さい頃、M子ちゃんと遊んだりしてましたよ?」

「この家にも何回か遊びにきてお母さんもいましたよね??」

と、上ずった声で必死にM母に問いかけた。そしてまたM母が語り出す。

157 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:38:12.85 ID:jr665DBm
えぇ、そうね。SちゃんはよくM子と遊んでくれてたわね。

私はね、Sちゃんが近所で一人で遊んでる姿をよく見かけたわ。また一人でSちゃんがうちにあがってきて、M子のためにと空けてあった部屋でずっと遊んでいたわね。

私らにはね、M子の姿は見えないんだけど、うちのお父さんと

「あぁSちゃんにはM子のことが見えてるんだね。M子も遊びたい盛りの年頃だ。Sちゃんには悪いが、しばらくつきあってもらおう」

って話してたの。

158 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:38:34.62 ID:jr665DBm
そして、ある頃からSちゃんがそうやって一人で遊んでる姿を見なくなったわ。これは後から聞いた話なんだけど、〇〇小学校の1年生って毎年、G山に遠足で登るんですってね?Sちゃんも行ったんでしょ?

これは私の推測なんだけど、SちゃんがG山の社に行ってくれたおかげで、多分M子も成仏したんだと思うわ。

大きくなったらSちゃんにはきちんと話そうと思っていたけど、すぐに東京に行ってしまったでしょ?お父さんも私もそのことだけが気がかりだったけど、今日こうして話せてよかったわ。

M子のお墓は××の近くにあるの。もし時間があったらお墓参りしてくれると嬉しいわ。

159 :優しい名無しさん:2016/04/21(木) 07:39:12.07 ID:jr665DBm
もう…俺は涙目。自分はずっと霊感なんてこれっぽちもないと思っていた。いや、むしろ霊とかそんなものは絶対にいないと思っていた。一応、理系出身なので科学が全てだと思っていた。

けど、もうこの話を聞いたときには涙が止まらず、ただM母の話をうなずいて聞き、そしてM子のお墓参りをして、東京に帰ってきた。

最近になってようやく、このことの整理が自分の中でついてきてこのスレに書いてみようと思った。

有名なコトリバコとコトリコゾウに関連があるのかどうかは結局分からない。また今でもM母の話が本当のことかどうかは俺にも分からない。

自分の記憶の中ではM子は確かに存在していた。遠足の途中で握っていた手の温もりはしっかりと覚えてる。

160 :優しい名無しさん:2016/05/01(日) 08:21:11.53 ID:HiVs5xAg
http://ameblo.jp/chaiyo/archive1-201604.html

ヤスユキ、マジでカッコいー!

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